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当社の業務範囲は、基本計画から、詳細設計、調達、製作、据付、試運転、及び、水質分析、各種アフターサービスまでの全てを網羅しており、経験豊富なエジニアにより、プロジェクトを遂行致します。
また、最新技術を積極的に取り入れ、将来的にも満足して頂けるよう努めています。
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用水処理
water treatment
当社は、石油化学、自動車、食品、医薬などのあらゆる産業向けの水処理システムを専門に取り扱っております。また、メンテナンス性、薬品注入量の最適化、運転性などを考慮し設計を行っています。当社の用水処理システム例は以下の通りです 。
凝集沈殿槽
凝集槽と沈殿槽を一体とした、独自のクラリファイヤーシステムです。河川水など濁度成分を多く含む水を、純水製造の原水として用いる場合に、前処理としてこのシステムを用います。大容量の処理が可能な上、薬品使用量の低減、発生汚泥量の削減といった利点もございます。
ろ過装置
主に純水製造の前処理として使用するろ過装置では、砂、アンスラサイト、活性炭などのろ材を使用し、懸濁物質、有機物、残留塩素などを除去します。最適なろ過速度となるよう設計し、また、ろ過・逆洗のオペレーション性、及び、ろ材交換などメンテナンス性を考慮し、タンク・配管・バルブをコンパクトに設計しております。
軟水装置
軟水装置は、原水に含まれるカルシウム、マグネシウムなど硬度成分を、カチオン交換樹脂により取り除くものです。
軟水装置の導入により、配管、機器のスケール付着を抑制し、空調システム、ボイラーなどの運転効率を高め、耐用年数を伸ばします。また、RO前段に軟水装置を設置することで、RO膜のスケール付着を防止し、RO膜の使用期間を伸ばすことに繋がります。
脱塩処理システム
様々な水使用目的に合わせ、イオン交換膜などと用いた脱塩処理システムを提案しており、安定した水質と水量の処理水の供給が可能です。これらのシステムは、薬品使用量や再生廃液量の最小化が実現でき るとともに、運転やメンテナンスが単純化されるように設計されております。
電気再生式脱イオン装置(EDI)
EDIは、イオン交換膜とイオン交換樹脂を組み合わせた高度技術の水処理プロセスであり、更には、装置両端の電極によりイオンの移動が促され、超純水が精製されます。
また、RO装置の後段にEDIを設置することで、極めて純度の高い超純水ができ、この超純水は、電子、半導体、製薬など様々な分野で使用されております。EDIは、薬品の代わりに、電気を使用してイオン交換樹脂を再生する為、環境にも優しいシステムです。
イオン交換樹脂
(混床塔方式)
カチオン交換樹脂とアニオン交換樹脂を一つの塔に充填したイオン交換樹脂純水装置です。この超純水システムは、長期間一定の電気伝導率を保証できるよう設計されております。
膜ろ過処理
膜ろ過処理の中では、MF(精密ろ過)、UF(限外ろ過)、RO(逆浸透)が代表的に使用されます。
用水処理の前処理、半導体製造工程に用いる超純水の最終ろ過、排水のリサイクルシステムなど、幅広い用途で膜ろ過処理は使用されております。
上記に挙げた水処理技術の使用用途や分野をご紹介します。
飲料水
世界中のほとんどの地域では、水道水は飲用に適しておらず、飲料水ビジネスは急速に成長しております。当社は、お客様の水質基準や高い満足度を実現すべく、工業用水、地下水、地表水や湧き水を原水とした、飲料水用の水処理システムをご提供致します。
公共(地方自治体)での使用
タイにおいては数十年前より、民間セクターによって、都市拡大のため公共用水処理設備が造られてきております。当社は、各地域での日々の水使用のため、貯水池の原水から前処理、ろ過、消毒を行う高品質の水処理システムを展開しております。
超純水
超純水は、半導体産業などで広く使用されており、溶解イオン類、有機・無機物、重金属、溶解・浮遊物質、揮発性・不揮発性物質、生菌、そして溶存ガスまですべての不純物を取り除いた最高レベルの水質が求められます。
超純水処理は前処理プロセス(沈殿、ろ過、膜処理など)、一次純水プロセス(RO、イオン交換、EDIなど)、そして後段のポリッシングプロセス(熱交換器、紫外線殺菌装置;UV、イオン交換器、UF膜)という技術を組み合わせて構成されております。
排水処理
wastetwater treatmet
タイでは、電気自動車(EV)を始めとする先端産業の投資が盛んであり、排水処理の需要も高まってきております。一方で、環境に対する規制も強まっていることから、環境に配慮した省エネかつ高処理性能の排水処理設備が求められております。
当社では、タイで最大規模の排水処理システム(好気性処理)の実績を持ち、また、従来の処理方法に加え、フェントン酸化処理法など先端の処理方法も取りいれて参りました。また、以下で紹介するMBR(膜分離式活性汚泥法)などは、当社がタイで先駆けとして取り入れた処理方法の一つです。当社の排水処理システム例は以下の通りです 。
加圧浮上装置(DAF)
DAFは、油類など水より比重が軽い懸濁物質を、加圧水により発生させた微細な気泡に付着させて浮上分離する処理方法です。当社では、DAFシステムのエネルギー消費を低く抑え、また人手間のかからない自動運転を取り入れ、用水処理の前処理や、キャンティーン廃水、食品工場からの廃水など、広い分野で採用しております。
油分分離システム
タイでは、Oil&Greaseの放流基準が、5または10ppm以下に定められており、昨今、特にキャンティーン廃水のOil&Grease処理にお困りのお客様が増えてきております。当社では、DAF、浄化槽などの排水処理装置や、油水分離槽(グリーストラップ)での高性能油吸着シート活用の提案などを行っております。油水分離システムの設計・設置、及び運転・メンテナンスサポートなど、お客様と一体になり、トータルサービスを提供致します。
凝集沈殿システム
主要な排水処理方法である凝集沈殿処理は、廃水に凝集剤を添加し、微細粒子からフロックを形成し沈殿分離させるものです。
クロム、ニッケル、亜鉛、シアンなどの重金属が含まれるめっき廃水などに、広く用いられる処理方法です。当社では、実際に工場から排出される廃水でジャーテスト(ラボ試験)を繰り返し、最適な薬品種類、及び薬品量を決定します。また、当社グループ会社には、薬品を扱う、GK FINECHEM(無機凝集剤PACなどを扱う)、KURITA-GK CHEMICAL(高分子凝集剤ポリマーなどを扱う)があり、グループ一体となって、凝集沈殿処理を検討できる強みがございます。
促進酸化処理(AOP)
オゾンは、非常に強い酸化力をもつことから、鉄やマンガンの酸化・除去、殺菌、色や異臭味の除去、有機物の酸化・分解などに用いられております。促進酸化処理とは、オゾンに加え、紫外線(UV)や過酸化水素を同時に適用することで、酸化分解反応を促進する処理方法です。従来の方法では処理が困難な、有機塩素化合物、難分解性物質などに対し、促進酸化処理を適用しています。
シアン化物除去
毒性の強いシアンについては、タイでは0.2ppm以下の放流基準が定められており、当社では、アルカリ塩素法などの処理方法で、安全、かつ安定した処理システムを提供しております。
フェノール、ホルムアルデヒドの除去
合成樹脂、パルプ・製紙などの製造工場からは、毒性が強く、難分解性物質である、フェノールやホルムアルデヒドなどを含む廃水が排出されます。当社では、このような処理が困難な廃水に、化学処理と生物処理(好気性、嫌気性)を組み合わせた処理システムをご提案します。
活性汚泥処理システム
活性汚泥法は、汚泥中の好気性微生物により、廃水中の有機物を処理させる処理方法で、当社の主力排水処理システムの一つです。一方、活性汚泥法では、曝気槽内に常時酸素を供給する必要があり、消費電力の削減が課題となっています。当社では、高効率・省エネタイプのブロワーを導入し、消費電力の削減を達成した実績がございます。また、サプライヤーと目詰まりの少ない散気管(ディフューザー)の開発を重ね、安定した運転が行える排水処理システム構築に取り組んでおります。
フッ素処理
タイでは、日本の排水基準(8ppm)以上に厳しいフッ素排水基準(5ppm)が定められております。半導体製造のシリコンウェハのエッチング工程では、フッ素を含む溶液が多く使用されます。その廃液は、消石灰やPACなどを使用した2段沈殿法により処理を行うケースが多く、当社では、これまでの長い実績により独自技術を構築しております。
回分式活性汚泥法(SBR)
SBRは、活性汚泥法の廃水流入・曝気・沈殿・処理水排出の4ステップを単一槽で行えるように改良したものです。SBRは、ショッピングモールのように設置スペースの限られた場所での生活排水処理などに向いており、また、硝化・脱窒システムの後段に設置するケースもございます。
流動床式生物膜担体処理法(MBBR)
MBBRは、曝気槽内に充填材(メディア、担体)を流動させ、充填材の周りに微生物を付着、保持し、汚泥を処理するシステムです。活性汚泥法と比べ以下のようなメリットがあるシステムです。①沈殿槽がないため設置スペースを削減、②汚泥返送が不要、③BOD容積負荷の高い運転が可能。
膜分離式活性汚泥法(MBR)
従来の活性汚泥法では、曝気槽とは別に設けた沈殿槽にて懸濁物質(SS)を沈降分離させるのに対し、MBRでは、曝気槽内に設置したMF膜によりSS成分をろ過する、膜分離法です。より高度な処理水が得られ、また、設置面積の小さい、高度な排水処理システムです。
これまで、多くの膜メーカと、目詰まりが少なく、高強度、長寿命、耐薬品性のある高性能膜の検証に取り組んでまいりました。また、当社では、飲料廃水の処理に、タイ最大規模のMBRシステムを納めた実績がございます。
上向流嫌気性スラッジブランケット法(UASB)
蒸留所、製糖工場、ビール、各種飲料工場などでは、多量の水が使用され、また、高濃度排水(高BOD、COD)が排出されます。それらの廃水の処理には、嫌気性処理プロセスが広く使用されており、UASBは、嫌気性処理の一つです。
UASBは、メタン生成菌を高密度に保持することで、活性汚泥法に比べ、高い負荷量で運転することができ、設置面積を小さくできる等のメリットがあります。当社では、既存の活性汚泥処理の前段にUASBを追設し、活性汚泥処理の負荷低減を図るなど、排水システム改善も行っております。
嫌気性処理のバイオガス回収
嫌気性処理では、廃水中の有機物を最終的にはメタンガスと炭酸ガスまで分解するものですが、そのメタンガスは、エネルギーとしての利用が可能です。当社では、嫌気性処理システムから発生するメタンガスを効率的に回収し、ボイラーの動力として活用する、省エネ嫌気性処理システムの設計・施工の実績がございます。
リサイクル
Recycle water
タイでは、タイランド4.0、BCG(バイオ・循環型・グリーン)、ECC(東部経済回廊)といった経済政策の元、各種産業の発展が続いており、産業用水の水消費量は増加し続けております。限られた水資源を守る方法として、高度な排水処理とリサイクル技術が益々重要になってきます。
当社では、MF、UF、ROなどの各種膜処理、凝集沈殿、生物処理などの方法を組み合わせ、お客様のニーズに最適なリサイクル処理システムを提供しております。その処理水は、生産プロセスの原水として再利用したり、あるいは、冷却塔への補給水として再利用するなどのリサイクル処理プラントを納入しております。
Zero Liquid Discharge
(工場排水のゼロ化)
ZERO 04
ZLD(工場排水のゼロ化)とは、工場で排出される廃水を全量処理し、工場・施設外部への廃水の排出をゼロにする排水処理プロセスです。処理水を生産プロセスや灌漑に再利用することで、環境への負荷低減に寄与するシステムです。
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